投稿

あけび

イメージ
近くのお店であけびを見つけました! あけびは幼い頃父と山に採りに行った思い出があります。 中の真っ白でフワフワの実は種だらけだけど、とても甘くて美味しかったなぁと懐かしくつい手を伸ばしました。 今年は秋らしい秋を通り越してもう冬の寒さですが、ギリギリ旬?の味覚と言えます(笑) 熟すと実が縦に割れ開くのが特徴で「開け実」というのが名前の由来だとか。 あけびの実はビタミンCやカリウムがとても豊富だそうです。皮も食べられるとのことで今回はお料理にチャレンジしてみました! かなりアクが強いので1分程茹でてキチンとアク抜きする事がポイントです。甘辛く味噌炒めにしてみました。 これがなんとも不思議な食感で後味がほろ苦くクセになる一品です。 ゴマ油でピリ辛キンピラも良いかも! あけびは漢方の生薬でも使われます。使うのは実ではなくツルの茎で『木通(もくつう)』という生薬です。 輪切りにしてみると中心に穴が開いていることから木通の名がついたそうで水を良く通す特徴があります。その為生薬の効果も利尿作用があるとされます。 その他抗炎症作用、鎮痛作用、排膿作用、母乳が出にくいなどの症状を改善する催乳作用もあるそうです。 五淋散(ごりんさん)、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)などの漢方処方に使われています。 あけびを見つけたら是非皮まで食べてみて下さい(^^)

秋の養生

イメージ
秋の養生 台風続きでしたが 夏の蒸し暑さはなくなり 朝晩が涼しくなりすっかり秋らしくなってきました。 東洋医学では秋は肺と肌に関係があり乾燥するこの季節は呼吸器や肌のトラブルに注意しましょう。 秋は夏に暑さや冷たい物の取り過ぎで弱った胃腸の機能を整え、呼吸器や肌を乾燥から守るケアをしていくことで身体を健やかに保ち寒い冬を迎える準備をしていきます。 キーワードは「白」です。 五行の中で肺と関係がある色は白。 肺を補う作用をもつものが多いので、 肺や肌を潤す白い食材を取り入れるようにしましょう。 そしてもう一つは味。「辛」です。 これも肺と関係があり肺の機能を補い気の巡りを良くしてくれるので大切ですが、どちらも取り過ぎは逆効果ですので上手に取り入れていきましょう。 先日の勉強会で作った秋の薬膳チャイのレシピをレンジで簡単に作れるようにアレンジしたものをご紹介します! 秋の豆乳チャイ <材料>   紅茶 ・・・小さじ1        (ティーバッグでも可)  水 ・・・100cc  豆乳 ・・・100cc  杏仁霜 ・・・小さじ1/2  白きくらげ、クコの実、桂皮(シナモンで可)、ハチミツ 適宜お好みで 水に紅茶、桂皮を入れ電子レンジ600Wで1分間煮出します。 茶こしで濾してから他の材料を入れさらに600Wで1分温める。 (レンジによって温まり方が違うので沸騰しないように調節して下さい。) 白きくらげが柔らかくなったらハチミツで好みの甘さにして出来上がりです。 【杏仁】 肺を潤して気のめぐりを良くして咳を鎮めたり痰を除く作用。 ※杏仁霜は製菓売り場に等に置いてありますが、杏仁と甜杏仁の配分が製品によって違います。漢方でも使われる杏仁の比率が高いものの方が香りが高く肺を潤すなどの作用も高いですが、お茶に使う際は量を少なめに調節して下さい。今回は杏仁70%のものを使用してます。 【豆乳】 体力を補い肌を潤し、肺にこもった余分な熱を冷まし痰を消す作用。 【白きくらげ】 肺を潤し胃を養い、口の渇きを止める作用。 白い食材に辛の味を持つシナモンを加えて潤って温まるチャイ、皆さまも是非お試し下さい(*^^*)

メンタルヘルスと東洋医学

先日、7000人もの社員を抱える大きな企業の産業医をしていらっしゃる先生のご講演を拝聴する機会がありました。 昨年12月に厚生労働省で50人以上の事業所でストレスチェックが義務化されました。本人のストレス状況について気付きを促し個人のメンタルヘルス不調のリスク軽減と職場環境の改善につなげる取り組みとのことです。 http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/ このテストで規定以上のストレス状態との診断をされる人の割合の国の想定は10%程度(企業により差がある)。先生が産業医を務める企業でも年齢でバラつきはあるもののほぼ想定内だそうです。ストレス状態にあると判定された人で希望があれば医師の診察も受けられるということでしたが、7000人の企業で実際に受診したのは2人。驚きの結果でした。 以前、薬局に処方された薬をもらいに来た方に聞かれたことを思い出しました。 「今日、うつ病と診断され休業するよう診断書をもらいました。この薬を飲めば会社に行けますか?やっぱり休まないといけないですか?」 驚きと切ない思いになったのを覚えています。 今は車でいえばオーバーヒートしてるんです。今の状態を良くするために休んだ方がいいって先生が診断したんですよ。お薬はそのサポートでしかないので休んだ方がいいと伝えるととても困ったようでした。 自分の「こころ」と「からだ」の状態に関心を持って日々の変化に気付くこと。 できていますか? 男女問わずとても必要です。体の不調の原因をストレスと片付けるのは良くないですが、SNSをはじめ対人関係も多様化している現代ではストレスも複雑多重化しているように思います。 特に女性にとっては活躍の場が広がる反面、月経、妊娠、出産、更年期など男性と同じ条件、環境で長く働き続けるのは困難に感じる場面も少なくはありません。 女性のホルモンバランスの変化や女性特有の疾患も含めて心と身体の不調を早期に発見し対処していくことが社会にとっても重要な課題となります。 ではストレスチェックでストレス状態にあると通知が来たら、体の不調を感じたら? すぐに病院へ行って検査などをしても検査値に異常が見つからないことが多いです。 放っておく?我慢する?それでは心と体のサインを無視することになり