風邪の養生

今年は早々と11月に厚労省からインフルエンザ流行開始の発表があり、11月末に私の姪っ子が通う小学校も学級閉鎖になりました。予防接種、マスク、手洗い・うがいなど予防対策はバッチリですか??

それでも風邪を引いてしまったら・・・

先日のもものは会でも風邪の漢方薬の学習会をして市販の漢方薬の使い分けを勉強しました。
風邪の漢方といえば葛根湯!すごく有名な処方です。しかし、ただ飲むだけでは十分な効果が出せない事があります。効き目を高める飲み方と養生法をご紹介致します。

まずは飲み方。
〇〇湯という名前の漢方薬は元々煎じ薬なので湯液として服用するのがベストです。出先でお湯がない、まずくて飲めないなどなければ熱いお湯(一部除く)で溶いて飲みましょう。
タイミングも重要です。
葛根湯はうなじ〜背中のこわばりとゾクゾク寒気が始まったらすぐです!
いわゆる風邪の引き始めなので何日も前から引いてる風邪には効きません。飲んだら暖かくしてすぐに休みましょう。鼻水、咳、胃腸症状など風邪の諸症状が出てきたらお薬の替え時です。その時に必要な漢方薬は人それぞれですので薬局で相談してみましょう。

葛根湯の出典であり、最古の中国医学書とも言われる『傷寒論』(急性熱性伝染病の治療法をまとめた医学書)の中で養生について書かれています。

禁生冷粘滑肉麪五辛酒酪臭悪等物

(生もの、冷たいもの、粘りのあるもの、油っこいもの、肉類、麺類、辛いもの、乳製品、臭いの強いものなどを食べたり飲んだりしてはいけない。)

ということは、何を食べたらいいの?

そうです!温かいお粥が一番です!

胃に負担も少ないので体力の消耗も防げるほか、体を温めて漢方の効果も高めてくれます。

体を温めて優しい発汗作用で風邪に効く、薬膳粥の紹介です。
胃腸虚弱の方でも安心な風邪の漢方、香蘇散からの応用で生姜と紫蘇を使ったお粥です。


4人分
お米   1/2合
6〜7倍の水
大葉 3枚
生姜 1/4片(チューブ生姜で代用も可能です。入れ過ぎると辛くなるので好みで調節して下さい。)
塩、コショウ 適宜


①洗ったお米に水を加え1時間くらい浸す。
②強火にかけ、煮立ったら弱火にして1時間程炊く。
③生姜を加えて5分くらい煮る。
④火を止めて大葉と塩・コショウを加えて軽くかき混ぜる。
⑤5分くらい蓋をして蒸らしたら出来上がりです。

という手順が面倒な方は②から炊飯器のお粥モードでスイッチオン!炊き上がったら生姜を加えて5分程再加温しスイッチを切ってから大葉と塩コショウで簡単にできます!

回復期にはタンパク質の摂取も必要ですので、上記に卵1個と鶏ガラスープの素小さじ1を加えて卵粥にしても美味しく食べれます。

一人暮らしでお米がない!という方はコンビニの塩おむすびでも代用可能です。2人分は塩おむすび1個に対して2カップのお水で煮込み柔らかくなったら上記の半分量の生姜と大葉を入れるだけ。

年末年始の暴飲暴食の胃腸疲れにもオススメです。是非お試し下さい(*^^*)